就活の取説

外資系コンサル、外資系金融、総合商社などから内定を勝ち取った2011年卒の関西の学生数名が立ち上げたブログ。外資系企業・日系大手などの最新選考情報を発信していきます。就活における東京の学生との情報格差の是正に少しでも貢献できれば幸いです。

【オススメ本】 コンサル対策
【コンサル】 DI  NRI
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【最新版】コンサルの選考対策法と読書のススメ

就職活動に読書は有効だ

就職活動における情報を得るために、読書というのは非常に有効な手段です。
特にコンサルティング業界は外から見ているとどんな仕事なのかといったことが見えにくい業界です。
その理由は以下のような事が考えられます。

コンサルタントの仕事はあくまでクライアントの成功を陰で支えることであり、
コンサルタントが表に出てくることはありません。
それに非常に厳しい守秘義務があり、同じコンサルティングファームに勤める同期同士でも、
互いのプロジェクトについては知らない・知れないという事があるようです。
コンサルティングファームはほとんどが小規模であり、そもそもコンサルタントの数が少ないので、
学生がコンサルタントから直接仕事内容について話を聞こうにもなかなか遭遇することができません。

など。

しかしコンサルの選考を乗り切るためには、まずコンサルタントの仕事ってどんなものなのかを深く知ることが大事です。
またコンサルティングファームの選考は非常に特殊なので、そのためにある程度準備をしておくことが必要です。

これらを達成する為に、読書は非常に有効です。

けれども最近はコンサルティング業界の書籍が多く出版されすぎている感もあり、
どれを読んだらいいのかよくわからないという悩みを抱えている就活生も多いのではないかと予想されます。
そこで私が実際に読んでみて、中でも「これは使えるな」と思ったものを公開したいと思います。

【コンサルについて深く知るために】

三枝匡さんのシリーズ



これは本当にいい本です。コンサル業界を受けるのであればまずはこの3冊を、時間が無ければ「戦略プロフェッショナル」だけでも読んでみてください。小説形式の本は主人公の生活を追体験できるのでよりリアルなコンサルタントを感じられると思います。


・コンサル日記

コンサル日記

コンサル日記


隠れた名著だと思います。さくっと読めるので是非読んでほしい。タイトルの通り、コンサルタントの日常がわかる内容だと思います。ちょっと主人公がモテすぎですがw

【筆記対策】

コンサルの筆記試験は対策しないと、通過することは困難です。京大生でもさくっと落ちていた人は沢山いました。
なので面倒がらず、しっかりと対策しましょう。
対策すれば通過の確率を飛躍的に高めることができます。
筆記の問題は、国家公務員の試験の判断推理と数的推理、およびMBA留学の際に必要なテストであるGMATのようなものが出ます。当然会社によって差はあるので、それはまた後ほど公開したいと思います。
やる順番としては…
・判断推理
数的推理
・GMAT
の順にやるといいと思います。

判断推理・数的推理に関して、おススメのテキストは以下の2冊。

・判断推理/数的推理

上・中級公務員 標準判断推理―確かな解答力が身につく“基本書”

上・中級公務員 標準判断推理―確かな解答力が身につく“基本書”


上・中級公務員標準数的推理―基礎から体系的に学べる“基本書”

上・中級公務員標準数的推理―基礎から体系的に学べる“基本書”

とりあえずこの2冊をやっておけば間違いないです。
これ以外の本は必要ありません。この2冊だけやりこみましょう。
特に判断推理はしっかりとやることをおススメします。
なぜならばこれまでに大学受験などを通して経験したことの無いタイプの問題が出題されるからです。
一方、数的推理は大学受験の数学を少し思い出せば解けるので対策は容易です。

GMATは本来ならば問題文が英語なのですが、コンサルの筆記ではそれの日本語版が出題されます。
また出題される範囲も限られていて、Critical reasoningというところだけをしっかりとやっておけばOKです。
以下の本では日本語訳がきちんと載っていますので、この本で対策するのがベストだと思います。

MBA留学GMAT完全攻略

新テスト対応版 MBA留学 GMAT完全攻略

新テスト対応版 MBA留学 GMAT完全攻略

ちょっと高いですが、自分への投資だと考えれば安いものです。
2011年の例で行くと、私が一番初めに受けた筆記はベインの夏インターンの選考でした。
ベインでは判断推理とGMAT(日本語)が出題されました。
なのでベインの夏インターンを受けようと思っている方はGMATの対策も早めにやっておくとよいと思います。
ベインは筆記で落ちる確率がとても高いので、きちんと対策しているか否かが勝負の分かれ目になります。

【面接対策】

さて、無事に筆記試験を突破できたら次は面接とジョブです。
ジョブと言うのは聞きなれない言葉かもしれませんが、
簡単に言うと「選考の過程で行われるインターンシップ」とか
「選考に直結したインターンシップ」といったようなものです。
このジョブに参加できると、コンサルタントの仕事に対する理解もぐっと深まると思いますし、
自分自身の適性についても見極めることができると思います。
まずは何としても一社、ジョブに参加することが大事です。

コンサルの面接は大きく分けて2つの種類があります。
・普通の面接
・ケース面接
普通の面接では「志望動機」や「学生時代に頑張ったこと」など、
オーソドックスな質問が飛んできます。
これはESを書く過程で自分の頭の中をすっきりさせておけば問題ないと思います。
特に夏のインターンシップの時期は志望動機が曖昧でも全く問題ありません。
「コンサルに興味を持ったきっかけは○○、そこでコンサルの仕事についてもっと知りたいと思い貴社のインターンに応募しました」くらいの動機で全く問題ないです。

次にケース面接です。
これはコンサルに特有の面接形式で、例えば
「日本で一日に消費されるペットボトルのコーラの量は?」とか
「このお店の売り上げを推定し、それを1.5倍にするには?」
といった問題を出され、それに答えながら面接官とディスカッションしていくものです。
コンサル志望者は以下に示した勉強法を参考に、しっかりと対策して面接を突破してほしいと思います。

ケースを勉強するにあたっては3つのステップがあると思っています。以下に示します。

ロジカルシンキングについて学ぶ>

ロジカルシンキングの能力はコンサルを受けるうえでの基礎となる能力です。
まずはロジカルシンキングの書籍を数冊読んで、原則を頭に叩き込み、それをもとにしてケースを練習していくのが良いと思います。
以下の4冊は必読です。コンサル志望者でなくても、これから社会に出ていく上で役に立つような内容です。

・世界一やさしい問題解決の授業

世界一やさしい問題解決の授業―自分で考え、行動する力が身につく

世界一やさしい問題解決の授業―自分で考え、行動する力が身につく

猛烈にやさしく書かれた本だが、内容はむちゃくちゃ良い。さっと読める量なので何度も読んで頭に叩き込んで欲しい。
このレベルを馬鹿にせず、きちんとやれる人がぐんぐん成長していくと思う。

・ロジカル・プレゼンテーション

アーサーDリトルの元コンサルタントの方が書いた本。すごくわかりやすいので一番初めに読むのに適している。

ロジカルシンキング

ロジカル・シンキング―論理的な思考と構成のスキル (Best solution)

ロジカル・シンキング―論理的な思考と構成のスキル (Best solution)

Mckの方が書いた本。適宜練習問題もでてきて考えながら読み進めることができる。

・問題解決プロフェッショナル

新版 問題解決プロフェッショナル―思考と技術

新版 問題解決プロフェッショナル―思考と技術

ロジカルシンキングと問題解決のためのツールの紹介。実例が載っていて、理解しやすい。最近新版になった。

以上の4冊は必読。できれば以下に紹介する本も目を通して見てほしいです。どれも有名な本ばかりなので詳しい紹介は割愛します。

・仮説思考

仮説思考 BCG流 問題発見・解決の発想法

仮説思考 BCG流 問題発見・解決の発想法


→問題をどう解くべきか?まずは仮説をもって、それを検証するというスタイルで思考する。

・論点思考

論点思考

論点思考


→問題の解き方はわかった。でもそれって「本当に解くべき問題なのか」を考える本。

・イシューからはじめよ

イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」

イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」


→上記論点思考と同テーマ。

・戦略「脳」を鍛える

戦略「脳」を鍛える

戦略「脳」を鍛える

・企業参謀

[新装版] 企業参謀 戦略的思考とは何か

[新装版] 企業参謀 戦略的思考とは何か

・考える技術書く技術

考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則

考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則

・あの人はなぜ、東大卒に勝てるのか

あの人はなぜ、東大卒に勝てるのか―――論理思考のシンプルな本質

あの人はなぜ、東大卒に勝てるのか―――論理思考のシンプルな本質


→具体的な思考法について言及されている良書。社会人になっても使える本。

<ケースについて書籍で勉強する>

ロジカルシンキングの基礎がつかめたら、実際にロジカルシンキングを使ってケースを解いてみましょう。ロジカルシンキングはあくまでツール、問題解決に使ってこそ真価を発揮します。
ケース対策で特におススメなのは以下の3冊。上から順に読んでみてください。

地頭力を鍛える

地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」

地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」

・地頭を鍛えるフェルミ推定ノート

・問題を解く力を鍛えるケース問題ノート

・戦略コンサルティングファームの面接試験

戦略コンサルティング・ファームの面接試験―難関突破のための傾向と対策

戦略コンサルティング・ファームの面接試験―難関突破のための傾向と対策

<自分で問題を作って解く、友人と勉強会を行う>

ここまでくればあとは練習あるのみです。1日4〜5題くらいをこなしましょう。
1週間くらい毎日続けるとコツとパターンが掴めてきます。
友達と、問題を出し合ってみるのもいいでしょうし、一つのお題についてお互いに解答を作りツッコミ合うのもいいと思います。
定性的な問題と、定量的な問題のどちらにも対応できるようにしておきましょう。

ロジカルシンキングの本から読み始めてここまでで、1カ月程度を目安に頑張ってみてください。
かなりしんどいと思いますが、やったらやった分だけ、自分に返ってきます。
このページを見ている人の中から一人でも多くの就活生が希望の就職先に内定できることを切に願っています。
頑張ってください!